2011年 04月 05日
春を探して、、、
初めての厳しい冬をどうにか乗り切ってこれまた初めての春の到来を森のおうちで迎えます。
3.11以来、どうしても被災地の方々のつらさが心から離れず、何かしていても目に浮かび、心も重くなる日々です。
地震、津波とは違い人災とも言える原発事故、、、
11日の地震発生と同時に福島の原発の点検に向かった若い方々お二人の遺体が現場で見つかった、、、と新聞の片隅にありました。
遺体発見から数日たっての新聞発表。尊い殉職です。
東電のお偉い方々はこの20歳代のお若い技術者の方々の死をどう受け止めていらっしゃるのでしょう。
現場に向かう途中、家族の安否を気遣った携帯電話からの問いかけが最後の言葉になったそうです。
このようなたくさんの傷ましいドラマが日々、メディアを通じて全国に流されています。
どこにいて、何をしていてもこの切ない、やりきれない思いはずっと続きそうです。
ふと、気づくと雪も溶けた森のおうちの庭に長い事、足を踏み入れていませんでした。
風は冷たいのですけど日差しは柔らかく、空の青さも確かに違います。
暖かさに誘われてお庭を巡りました。日も長くなって来ましたね。
踏みしめる枯れ葉の下にはちゃんと春が!!
クロッカスが我が家の春のお花第一号でした!
秋の枯れ葉を庭には少し残しておきます。
雪が大量に積もってもその下の枯れ葉が苔や、春に咲く花の芽を暖かく保護してくれるのです。
まるで暖かいお布団みたいですね。
ナラの樹の根元には多分、水仙かしら、、よく見たらあっちこっちいっぱい!
これからぐんぐん伸びてきれいなお花が見られる事でしょう。
枯れ葉を手で掻きだすと、そこには目も鮮やかな苔の新芽が!
まるで宝探しをしたような気分でした。
苔の上にも新しい芽が、、、
枯れ葉に隠されてるけど、その下には確実に新しい命が宿り、生命を天に向かって放とうとしています。そのけなげな、力強さは被災地の方々の思いと重なります。
がれきと化した街にもいつの日か必ず新芽がでます!そして新しい命を育む光が射します!
今はまだ、、心のゆとりがないとは思いますが、どうか、それを信じて下さい。
よく見たら、、、新しい葉が枯れ葉を突き破って伸びています。この生命力!
裏庭にも小さな小さな新芽が、、これは根三つ葉かしら??
どんなに厳しく寒い冬でも必ず春が来るんですね!それを自然が教えてくれます。
人間は自然の前に謙虚でなくてはいけないのですね。そして、、感謝を忘れないように。
by june-jolly
| 2011-04-05 16:40
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