2012年 11月 04日
大阪に行ったんねん!
妹は5年間,私は3年間の大阪暮らし、、学校と家との往復で、いわゆるミナミ、道頓堀、通天閣、大阪城などは行った事がありません!というわけで同級生のお宅に一泊させて頂いて、コテコテ大阪巡りをしようということになりました。
その友人宅が、、、なんと!築80年の洋館なのです。関西の閑静な高級住宅街にあるおうちは、東京の高級住宅街とは別世界でした。静かな佇まいの中に,風格のある家々が並んでいます。
このご近所のおうちは近江兄弟社創立者でもある米国の建築家ウイリアム•ヴォーリスさんの建築した家屋だそうです。
ヴォーリスさんは日本の子爵令嬢と結婚、日本に帰化して日本に骨を埋めた親日家です。
彼は日本に西洋建築の家屋や教会、学校(明治学院大学、関西学院大学、同志社などなど)をたくさん建築しています。
ご近所には洋館だけでなく純和風建築のおうちもたくさんありました。
これが友人宅です。大林組の施工です。大林組は個人住宅も手がけていたのですね。
80年前の外観のままですが、サンルームはテラスだったのを作り替えています。
サンルームから室内を見たところ。
玄関を入ると素敵なステンドグラス。階段にも。
そして二カ所の階段と手すり、廊下もきれいに磨かれて友人の苦労(?)が忍ばれます。
ここがリビングルーム、私の子供の頃は応接間と言いましたっけ。
家具も全てオリジナルのままです。椅子の張り替えだけはしているそうですが、、暖炉も重厚。
二階のゲスト用のトイレも懐かしい。昔の学校やYMCAのトイレを思い出しました。
至る所に友人の木彫の家具がありましたが、このおうちにぴったり!
とにかく、建築当時のそのままを残しながら今の生活をするって,どれだけ大変なことか!
友人夫妻は今年の酷暑も「クーラーも使わずにマイ扇風機で過ごしたのよ!」まあ!
階段の上にあったオルガン、、これもかなりの年代物でした。
この街の駅は東京駅を建築した辰野金吾の建築だそうです。趣が似ていますね。
線路の高架工事に伴い通常は駅舎も作り替えるはずですが、街の人々の熱い思いもあってこのまま残すそうです。
友人夫妻の多少不便でも古い物を大切に使って生活していきたい、という思いとこの駅舎を残したいという街の人々の思いが重なりました。大阪人の心意気を感じる旅となりました。
by june-jolly
| 2012-11-04 17:01
| お出かけ
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