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新しい生命-2

昨年の9月末の2人目の孫の出産立会いでハワイに滞在、思いがけない経験をしました。
陣痛が始まって、数時間が経過、、なかなか陣痛の間隔が狭まらない、、婿と私も、頻繁に時計を見る、、、陣痛微弱?と思いながらもひたすら待つ、、

病院の窓から見るホノルルの空はとてもきれいです。
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米国での医療は本人の意思と保険会社の決定権が最も優先されます。
娘は無痛分娩ではなく、自然分娩での出産を希望していました。

私もアメリカで5年以上、病院の受付の仕事をしていたので多少は治療内容や医療用語や薬の名前や、ドクターやナースの説明も分かったので安心できましたが、、、
それにしても、、陣痛が始まって6時間経っても、、ベビーがおりてこない⁉️

自然分娩を希望してるのでその時点でも陣痛促進剤も投与されず、、入院して7時間経過、、その時点で娘は無痛分娩に切り替えることにしました。

無痛分娩に切り替えたので娘も食事やスマホで友人たちとおしゃべり、、
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無痛分娩に切り替えて数時間後、そろそろ産まれても⁉️と思いながら分娩室には婿だけが立ち会うので私は待合室で待機。

個室の分娩室のドアの横には妊婦とベビーの心拍数や血圧がモニター表示されているので時々、それをチェックしていました。
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そろそろ産声が聞こえるかな、、と分娩室の前で待ってると、、、開けっ放しのドアから複数の声が入り混じって聞こえるので❓❓何かあったか!と入ると、、
婿が泣きそうな顔で「緊急に帝王切開になった!」

すでに主治医、麻酔医、ナースが数人いてすぐに娘は手術室に搬送されました。
手を握る時間もないほど急いでました。

婿は手術室へ同行。私は手術室前の椅子で待つことになりましたが夜中で誰一人いない暗い廊下で待つ時間は心細い、、、

帝王切開ならすぐに産声も聞こえるし、、と思いながらもなぜ、帝王切開になったのかもわからずに不安が増します。祈るしかありません。

日付が変わった頃に、院内にコードブルー!コードブルー!とアナウンスが!
すぐに娘の手術室だってわかりました。

院内の手の空いてるドクターやナースがどんどんスクラブして手術室へ入っていきます。この時は 娘が?ベビーが?それとも2人が?と不安で心臓が破裂しそうで、握りしめた手が真っ青になってました。

30分ぐらいでコードブルーで飛び込んでいったドクターたちが手術着を脱いでゾロゾロと出てきました。
このドクターたちは私には見向きもせずに、声もかけずに各自の持ち場に戻ります。
一体、何があって、、今どんな状況なの?って座ってられません。

その時に手術室の裏口から突然、インキュベーターに数人が付き添って小走りで出てきました!ベビーだ‼️
娘は?婿もいたのでまずは娘の様子を聞きました。娘は無事でした!
呼吸が微弱だった孫は(4kgもある男児でした!)すぐに新生児集中治療室(NCIU)のある病院への移送が決定、、
それからの数時間は私たちには過酷な時間になりました。
でも、移送先の病院から救急救命医が到着、移送準備に入りましたがその手際の良さとチームワークがすごい!
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この段階では婿だけが新生児室に入って、ドクターからの説明とか聞いています。
娘はストレッチャーに寝たまま入り口で私と移送作業を見守っていました。
と、、その時、1人の年配のナースが私に「おばあちゃんですか❓
じゃあ、中に入ってそばに行ってあげて‼️」って言ってくれました。

本当は両親以外はoff-limitsなのですが、、、いいの?って問うと、、、
「私がここの責任者だから、、誰にも文句言わせないから❗️いいのよ❗️」って。
その時初めて涙が溢れました。
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出産後、3時間で孫とは一旦、お別れです。
婿は孫に付き添って移送先の病院へ、、私は術後の娘に寄り添います。
移送される直前にインキュベーターに入ってる孫に娘が触れられるように病室に立ち寄ってくださり、娘は膝を撫でたり、、話しかけたり出来ました。

ちょっと重いお話ですが、、新しい生命-その3、、までお付き合いくださいませ。

by june-jolly | 2019-01-19 13:18 | いろいろなこと | Comments(0)